J3松本山雅のホームスタジアムであるサンプロアルウィンで
バックスタンド側照明用架台鉄骨部材が観客席に落下した事象が発生しました。
Jリーグは100年構想を掲げており、今後のJリーグ発展を目指しております。
私自身もサッカーが好きであり、Jリーグチームのサポーターをしておりますので、
このような悲しいニュースはあまり聞きたくありません。
この記事は、Jリーグが定めるスタジアム基準の要点と、
2025シーズンにJリーグを戦う60チーム各クラブが主に使用するスタジアムの基礎情報(収容人数など)、
および代表的なスタジアムの詳細をまとめたものです。
Jリーグ100年構想
Jリーグは1993年に10クラブで始まり、2025年現在では60クラブまで拡大しています。
この歴史的な節目を機に、2026年シーズンを「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」と位置付け、
J1・J2・J3の枠を再構築する挑戦を打ち出している。
Jリーグの歴史
Jリーグオリジナル10について過去に記事を書いておりますので、チェックしておきましょう!

Jリーグのスタジアム基準
概要(ポイント)
Jリーグではクラブが参加するために「クラブライセンス制度」を設けていいます。
スタジアム(施設)はライセンス審査において非常に重要な項目です。
・基準はディビジョン別
・収容人数、個席数(椅子席)、安全性、観戦環境、
設備(照明・大型映像装置・放送設備等)などが求められる
項目 | J1 | J2 | J3 |
---|---|---|---|
収容人数 | 原則として15,000人以上 ただし例外規定あり(下記参照) | 原則として10,000人以上 | 原則として5,000人以上 (メインスタンドに椅子席があることが要件) |
個席数(椅子席) | 原則として10,000席以上 (ベンチシート等は1席あたりの幅に基準あり) | 原則として8,000席以上 | メインスタンドは必須 |
観客席の屋根 | 被覆(屋根)・被覆率に関する要件や等級判定が存在 (観客環境を考慮した要件) | ||
その他設備 | 適切な照明(試合照度) 大型映像装置(スコアボード) 放送設備 メディアルーム 選手用・審判用施設(ロッカールーム等) 避難経路 バリアフリー など | 照明 放送対応 観客設備(トイレ・売店等) 安全対策 バリアフリー など | ・柔軟性:(安全性の検査の上で判断) 芝生席の取り扱いや、一部例外が認められる場合あり ・基本設備: トイレや救護室、動線分離など観客の安全・利便性を確保 |

基準を満たさない場合でも、
是正計画の提出などで、暫定的な対応がとられることもあります。
安全性に関わる重大な欠陥があれば使用制限が設けられます。
ディビジョン別 主なスタジアム要件(要約)
J1(主な要件)
収容人数 | 原則として15,000人以上 ただし例外規定あり(下記参照) |
個席数(椅子席) | 原則として10,000席以上 (ベンチシート等は1席あたりの幅に基準あり) |
観客席の屋根 | 被覆(屋根)・被覆率に関する要件や等級判定が存在 (観客環境を考慮した要件) |
その他設備 | 適切な照明(試合照度) 大型映像装置(スコアボード) 放送設備 メディアルーム 選手用・審判用施設(ロッカールーム等) 避難経路 バリアフリー など |



J1基準は観客性や放送対応など高い基準が求められます。
J1のみとなりますがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)
の対応もありますので、スタジアム基準は最高基準です。
J2(主な要件)
収容人数 | 原則として10,000人以上 |
個席数(椅子席) | 原則として8,000席以上 |
観客席の屋根 | |
その他設備 | 照明 放送対応 観客設備(トイレ・売店等) 安全対策 バリアフリー など |



J1ほど厳格ではありませんが、一定の水準が必要です。
J3(主な要件)
収容人数 | 原則として5,000人以上 (メインスタンドに椅子席があることが要件) |
個席数(椅子席) | メインスタンドは必須 |
観客席の屋根 | |
その他設備 | ・柔軟性:(安全性の検査の上で判断) 芝生席の取り扱いや、一部例外が認められる場合あり ・基本設備: トイレや救護室、動線分離など観客の安全・利便性を確保 |



J3は下位カテゴリのため基準が比較的緩やかです
例外規定・運用上の注意点
・スタジアム新設や地域条件により、理事会が総合的に判断して収容人数要件の例外を認める場合があります。
(例:「5,000人以上かつ全席個席」等)
これにより、地方クラブでも段階的に基準を満たす道が用意されています。
・「理想のスタジアム」として示される観戦視認性、安全性、バリアフリー、放送対応等
の要件も重要で、単に収容人数だけでなく総合的な施設基準が審査される。
・基準は更新され得るため、ライセンス申請時には最新の「J.LEAGUE Stadium Standards」や
クラブライセンス関連ガイドを確認してください。
引用・出典
Jリーグ公式の「J.LEAGUE Stadium Standards(スタジアム基準PDF)」および「J.League Management Guide / Club Licensing」の公式資料に基づいてまとめています。詳細な条項・数値(細かい座席幅やトイレ数等)は原典PDFをご参照ください。
(補足)この記事はスタジアム基準の「要点」をわかりやすく伝えるためのまとめです。実際のライセンス申請や技術的な判断は、Jリーグ公式ドキュメントの細目(原文)に従ってください。
ホームスタジアム
J1
クラブ | スタジアム名 | 所在地 | 開場年 | 収容人数 | ライセンス基準 | トイレ数の不足 | 屋根のカバー率不足 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルビレックス新潟 | デンカ ビッグスワンスタジアム | 新潟県 新潟市 | 2001年 | 42,300人 | A等級 | |||
清水エスパルス | IAIスタジアム日本平 | 静岡県 静岡市 | 1991年 | 20,248人 | A等級 | 該当 | ||
鹿島アントラーズ | メルカリスタジアム | 茨城県 鹿嶋市 | 1998年 | 40,728人 | A等級 | |||
浦和レッズ | 埼玉スタジアム2002 | 埼玉県 さいたま市 | 2001年 | 62,010人 | A等級 | |||
柏レイソル | 三協フロンテア柏スタジアム | 千葉県 柏市 | 1985年 | 15,109人 | A等級 | 該当 | ||
FC東京 | 味の素スタジアム | 東京都 調布市 | 2001年 | 49,970人 | A等級 | |||
東京ヴェルディ | 味の素スタジアム | 東京都 調布市 | 2001年 | 49,970人 | A等級 | |||
町田ゼルビア | 町田GIONスタジアム | 東京都 町田市 | 1990年 | 15,489人 | A等級 | |||
川崎フロンターレ | Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu | 神奈川県 川崎市 | 1962年 | 27,495人 | A等級 | |||
横浜F・マリノス | 日産スタジアム | 神奈川県 横浜市 | 1998年 | 72,327人 | A等級 | |||
横浜FC | ニッパツ三ツ沢球技場 | 神奈川県 横浜市 | 1955年 | 15,454人 | A等級 | 該当 | ||
湘南ベルマーレ | レモンガススタジアム平塚 | 神奈川県 平塚市 | 1987年 | 15,690人 | A等級 | 該当 | ||
名古屋グランパス | 豊田スタジアム | 愛知県 豊田市 | 2001年 | 44,380人 | A等級 | |||
京都サンガ | サンガスタジアム by KYOCERA | 京都府 亀岡市 | 2020年 | 21,670人 | A等級 | |||
セレッソ大阪 | ヨドコウ桜スタジアム | 大阪府 大阪市 | 1987年 | 24,665人 | A等級 | |||
ガンバ大阪 | パナソニックスタジアム吹田 | 大阪府 吹田市 | 2015年 | 39,694人 | A等級 | |||
ヴィッセル神戸 | ノエビアスタジアム神戸 | 兵庫県 神戸市 | 2001年 | 28,996人 | A等級 | |||
ファジアーノ岡山 | JFE晴れの国スタジアム | 岡山県 岡山市 | 1957年 | 20,000人 | A等級 | 該当 | ||
サンフレッチェ広島 | エディオンピースウィング広島 | 広島県 広島市 | 2024年 | 28,520人 | A等級 | |||
アビスパ福岡 | ベスト電器スタジアム | 福岡県 福岡市 | 1995年 | 21,562人 | A等級 |
J2
クラブ | スタジアム名 | 所在地 | 開場年 | 収容人数 | ライセンス基準 | トイレの数不足 | 屋根のカバー率不足 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道コンサドーレ札幌 | 大和ハウス プレミストドーム | 北海道 札幌市 | 2001年 | 41,484人 | A等級 | |||
ブラウブリッツ秋田 | ソユーススタジアム | 秋田県 秋田市 | 1941年 | 20,125人 | A等級 | 該当 | 該当 | ・トレーニング施設を 3年以内に整備すること |
モンテディオ山形 | NDソフトスタジアム | 山形県 天童市 | 1991年 | 21,292人 | A等級 | 該当 | ||
ベガルタ仙台 | ユアテックススタジアム | 宮城県 仙台市 | 1997年 | 19,694人 | A等級 | |||
いわきFC | ハワイアンズスタジアムいわき | 福島県 いわき市 | 1995年 | 5,030人 | A等級 | 該当 | ・スタジアムを5年以内に新設すること ・トレーニング施設を 3年以内に整備すること | |
水戸ホーリーホック | ケーズデンキスタジアム水戸 | 茨城県 水戸市 | 1987年 | 12,000人 | A等級 | ・スタジアムを5年以内に新設すること | ||
ジェフユナイテッド市原・千葉 | フクダ電子アリーナ | 千葉県 千葉市 | 2005年 | 19,781人 | A等級 | |||
RB大宮アルディージャ | NACK5スタジアム大宮 | 埼玉県 さいたま市 | 1960年 | 15,500人 | A等級 | 該当 | ||
ヴァンフォーレ甲府 | JITリサイクルインクスタジアム | 山梨県 甲府市 | 1985年 | 17,256人 | A等級 | 該当 | ||
ジュビロ磐田 | ヤマハスタジアム | 静岡県 磐田市 | 1978年 | 15,165人 | A等級 | 該当 | ||
藤枝MYFC | 藤枝総合運動公園サッカー場 | 静岡県 藤枝市 | 2002年 | 13,000人 | A等級 | ・スタジアムを5年以内に新設すること ・トレーニング施設を 3年以内に整備すること | ||
カターレ富山 | 富山県総合運動公園 陸上競技場 | 富山県 富山市 | 1993年 | 25,251人 | A等級 | 該当 | ||
徳島ヴォルティス | ポカリスエットスタジアム | 徳島県 鳴門市 | 1971年 | 19,514人 | A等級 | |||
FC今治 | アシックス里山スタジアム | 愛媛県 今治市 | 2021年 | 5,316人 | A等級 (J2) | ・スタジアムを5年以内に新設すること | ||
愛媛FC | ニンジニアスタジアム | 愛媛県 松山市 | 1979年 | 21,419人 | A等級 | 該当 | ||
レノファ山口FC | 維新みらいふスタジアム | 山口県 山口市 | 1963年 | 19,643人 | A等級 | |||
サガン鳥栖 | 駅前不動産スタジアム | 佐賀県 鳥栖市 | 1996年 | 20,219人 | A等級 | |||
V・ファーレン長崎 | PEACE STADIUM Connected by SoftBank | 長崎県 長崎市 | 2024年 | 20,027人 | A等級 | |||
大分トリニータ | クラサスドーム大分 | 大分県 大分市 | 2001年 | 40,000人 | A等級 | |||
ロアッソ熊本 | えがお健康スタジアム | 熊本県 熊本市 | 1998年 | 32,000人 | A等級 |
J 3
クラブ | スタジアム名 | 所在地 | 開場年 | 収容人数 | ライセンス基準 | トイレの数不足 | 屋根のカバー率不足 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヴァンラーレ八戸FC | プライフーズスタジアム | 青森県 八戸市 | 2016年 | 5,200人 | A等級 (J2) | 該当 | ・スタジアムを5年以内に新設すること | |
福島ユナイテッドFC | とうほう・みんなのスタジアム | 福島県 福島市 | 1994年 | 21,000人 | A等級 (J2) | 該当 | ・スタジアムを5年以内に新設すること | |
栃木シティFC | CITY FOOTBALL STATION | 栃木県 栃木市 | 2021年 | 5,085人 | ||||
栃木SC | カンセキスタジアムとちぎ | 栃木県 宇都宮市 | 2020年 | 25,244人 | A等級 | |||
ザスパ草津 | 正田醤油スタジアム群馬 | 群馬県 前橋市 | 1951年 | 17,891人 | A等級 | 該当 | ||
SC相模原 | 相模原ギオンスタジアム | 神奈川県 相模原市 | 2007年 | 15,300人 | A等級 (J2) | 該当 | ・スタジアムを5年以内に新設すること | |
アスルクラロ沼津 | 愛鷹広域公園多目的競技場 | 静岡県 沼津市 | 1996年 | 10,000人 | A等級 (J2) | ・スタジアムを5年以内に新設すること | ||
松本山雅FC | サンプロアルウィン | 長野県 松本市 | 2001年 | 20,000人 | A等級 | 該当 | ||
長野パルセイロ | 長野Uスタジアム | 長野県 長野市 | 2015年 | 15,575人 | A等級 (J2) | 停止条件付交付 | ||
FC岐阜 | 長良川競技場 | 岐阜県 岐阜市 | 1991年 | 26,109人 | A等級 | |||
ツエーゲン金沢 | 金沢ゴーゴーカレースタジアム | 石川県 金沢市 | 2024年 | 10,444人 | A等級 | |||
奈良クラブ | ロートフィールド奈良 | 奈良県 奈良市 | 1983年 | 30,600人 | A等級 (J2) | 該当 | ・スタジアムを5年以内に新設すること | |
FC大阪 | 東大阪花園ラグビー場 | 大阪府 東大阪市 | 1929年 | 27,346人 | A等級 (J2) | 該当 | ※ | |
ガイナーレ鳥取 | Axisバードスタジアム | 鳥取県 米子市 | 2012年 | 7,390人 | A等級 (J2) | 該当 | ||
カマタマーレ讃岐 | Pikaraスタジアム | 香川県 丸亀市 | 1997年 | 30,099人 | A等級 | 該当 | ||
高知ユナイテッドSC | 高知県立春野総合運動公園球技場 | 高知県 高知市 | 1990年 | 1,800人 | ||||
ギラヴァンツ北九州 | ミクニワールドスタジアム北九州 | 福岡県 北九州市 | 2017年 | 15,300人 | A等級 | |||
テゲバジャーロ宮崎 | いちご宮崎新富サッカー場 | 宮崎県 児湯郡新富町 | 2021年 | 5,226人 | A等級 (J2) | 該当 | ・スタジアムを5年以内に新設すること | |
鹿児島ユナイテッドFC | 白波スタジアム | 鹿児島県 鹿児島市 | 1970年 | 19,934人 | A等級 | 該当 | ・スタジアムを5年以内に新設すること ・トレーニング施設を 3年以内に整備すること | |
FC沖縄 | 沖縄県総合うんどう公園陸上競技場 | 沖縄県 沖縄市 | 1987年 | 12,270人 | A等級 | 該当 | ・スタジアムを5年以内に新設すること |
まとめ
Jリーグチームは地域に根ざした活動をしており、スタジアムはサポーターが帰る家のような存在です。
私自身も1サポーターとしてスタジアムに行き、応援しております。
夢は日本全国のサッカースタジアムだけでなく、海外のサッカースタジアムも回ることです。
皆さんもぜひ、アウェーチームのスタジアムに行く際の参考にしてみてください。
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